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アイコン味覚障害について

味覚の感度が低下したり、消失したりする状態が味覚障害です。

ご高齢の方に多い疾患ですが、食文化や食生活の変化により、最近は若年層でも増加傾向にあるようです。

■味覚とは

ひと言に味覚と言っても、実際に感じる味は以下のようなものがあります。

・甘さを感じる「甘味

・塩辛さを感じる「塩辛味

・酸っぱさを感じる「酸味

・苦さを感じる「苦味

・旨みを感じる「うま味

味覚障害について

味覚障害の種類

■「味覚低下、無味症」

味が薄く感じるようになる、味が分かりにくくなる、全く味が分からなくなるといった症状を伴うもの。味覚障害の約7割を占める。

■「自発性異常味覚」

何も口に入れていないのに苦く感じるようになる、不快な味がするようになるといった症状を伴うもの。味覚障害の中で占める割合は「味覚低下、無味症」に次いで多い。

 

■「異味症」

甘いものを苦く感じるようになる等、本来とは異なる味を感じるようになるもの。

■「悪味症」

何を食べてもおいしくないと感じるようになってしまうもの。

■「解離性味覚障害」

ある特定の味覚だけが感じられなくなってしまうもの。

味覚障害を起こす原因

■体内の亜鉛不足

味覚障害で最も多い原因。亜鉛が不足すると、舌の表面にある味を感じる細胞である「味蕾(みらい)」細胞の新陳代謝が不十分になり、味を感じる機能が低下してしまいます。

亜鉛不足になる要因としては、食生活の影響が大きいと言われています。偏った食生活、ダイエットなどによる栄養の摂取不足、また食品添加物の中には、食品に含まれている亜鉛が体内に吸収されるのを妨げてしまうものもありますので、食品添加物が多く含まれる食品、例えばファーストフードやジャンクフードといったものが中心の食生活になると、味覚障害になりやすいと思われます。

■加齢

年齢を重ねるごとに、舌の上にある味を感じる受容体の「味蕾(みらい)」細胞が減少あるいは萎縮していくからです。

最近では、60代~70代をピークに味覚障害を訴える人が増加しており、味覚異常の患者さんの半分くらいが65歳以上だと言われています。

■嗅覚低下

風邪や副鼻腔炎といった病気をした時に、鼻づまりで臭いが分からなくなっている時に、味覚障害を起こす場合があります。

 

■口腔内異常

唾液の分泌が減少してドライマウスの状態になっている場合や、炎症やストレス・疲れなどにより舌の表面のコンディションが悪くなっている場合などに、味覚障害を起こす場合があります。

■心因的要因

うつやストレスと言ったもの。

■身体的疾患

貧血や消化器疾患、脳梗塞や脳出血、糖尿病など。

■薬剤性

お薬の中には、いわゆる副作用として、味覚障害を引き起こす可能性があるものもあります。

例を挙げると、血圧を下げる薬精神疾患薬解熱・鎮痛薬抗アレルギー薬胃潰瘍の薬抗生物質抗ガン剤等、多岐にわたることになりますが、もちろん、それらのお薬の全ての成分が該当する訳ではありませんし、仮に報告例があるお薬を飲んだからと言って、必ずしも発現するという訳でもありませんのでご安心ください。ただ、明らかにこのお薬を飲み始めてからと思われる場合は、早めに医師か薬剤師にご相談いただければと思います。

味覚障害の治療

■味覚障害の治療について

味覚障害の治療について体内の亜鉛が不足していることが原因の場合は、亜鉛を補充してあげることが第一になります。

また、心因的なものや身体的疾患、嗅覚低下、口腔内異常が原因であれば、それぞれ専門の診療科を受診して、原疾患の治療をしっかりとしてもらうことが重要になると思います。

また、薬剤性の原因であれば、原因と思われる薬剤を中止することが必要になりますが、自己判断での中止は好ましくありませんので、よく医師と相談していただく方が良いと思います。

 

■味覚障害の治療薬

亜鉛は、食べ物では牡蠣豚レバー牛肩肉等に多く含まれていますが、食事で補うのはなかなか難しいと思われます。そこで、サプリメントやお薬ということになるのですが、実は今までは亜鉛の補充という名目の治療薬は存在しませんでした。

亜鉛を含んだ胃潰瘍のお薬もありますが、味覚障害の治療目的での使用は保険で認められていませんので、処方されたとしても、場合によっては保険が使えず自費扱いになることもありました。

そんな中、上記の胃潰瘍のお薬とは別のものですが、もともと他の病気の治療に使われていた酢酸亜鉛水和物が入っているお薬が、今年の3月に低亜鉛血症の治療目的での使用を保険で認められたのです。少し薬価(お薬自体の値段)が高めですので、保険を使ってもお薬代がソコソコ掛かってしまうのがネックですが、その分、効果も期待されているお薬ですので、これによって、今まで以上にお薬による味覚障害の治療が進むことが期待出来るのではないかと思います。

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